焙煎した直後のパナマゲイシャ

コーヒー生豆のオークションで驚異の落札額となり一躍有名になった「パナマゲイシャ」、風味が優れていると高い評価を得ています。風味は個人差がある主観によりますが、特徴があることは間違いないです。私もここ数年間にゲイシャ種のコーヒーを何種類か飲んでおりますが、現在のロット以外はすべてサンプルローストなど他者が焙煎したものを飲んでいました。コロンビアやコスタリカもゲイシャ種の栽培を行っており、飲んだことがあるのはまだ3か国6農園くらいだと思います。サンプルローストとはいえ、プロの焙煎事業者やコーヒー生豆業界の方が焙煎したものです。サンプルローストはコーヒー生豆の買付のための評価目的で、ゲイシャの場合は以前からうやや浅い煎りでした。最近はどの種類もサンプルロースト&評価では浅煎りが多いです。酸味を評価するので必然的に浅い焙煎となるのだと思います。

本日は、iPhoneカメラで焙煎直後のゲイシャを撮影しました。

焙煎直後冷却中のゲイシャ

 

ディスプレイにもよるのでしょうが、色合いがイマイチよくないですね。パナマゲイシャのコーヒー生豆焙煎直後に冷却箱で急速冷却中のパナマゲイシャです。焙煎度は、サンプル評価で採用される焙煎度よりもやや深めに焙煎しています。

正確な数値は把握していませんが、(当店の)パナマゲイシャのコーヒー生豆は柔らかいので深い煎りには向いていないので、加熱しすぎないようにしています。サンプルローストくらい浅いと酸味たっぷりなのですが、もう少し深くすると絶妙な風味になります。(私の嗜好に最適なんです。)

早速焙煎直後に評価を兼ねてハンドドリップしました。コーヒーの品評会で行われるカッピングではハンドドリップはしませんが、より現実的な飲み方、淹れ方でパナマゲイシャの複雑さをもっとも表現できるハンドドリップとしました。

さすがパナマゲイシャ、コーヒー豆を挽いただけでゲイシャらしい香りが漂います。お湯を注ぐとややはじき気味です。

焙煎当日のゲイシャコーヒー

湯気がきつくて撮影は上手にできませんでしたが、ドリップは失敗しないように細心の注意で。
焙煎当日のゲイシャコーヒー

本日のパナマゲイシャも焙煎成功を確認できました。1週間程度は日々風味が変化して、どんどん複雑な味で深みがましてくることが期待できます。1年位1回しか買付できないので来季も少々高額でも購入しようと思っています。