贈答用語

ご贈答マナー(贈答用語) ~コーヒーギフトを贈る~


贈答用語 熨斗(のし) 水引 のし紙 結婚記念 年祝


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  • 「冠」
    男子が元服した証しとして髪を結い、初めて冠(かんむり=宮中・公家)や烏帽子(えぼし=武家)を付けた儀式に由来し、出産から長寿までの人生のおめでたい祝い行事を総称したものを言います。
  • 「婚」
    結ばれる二人の新しい門出を心より祝し、両家が親しく結ばれるご縁を喜び、周囲の誰からも祝福を贈られる婚礼の儀式(婚約から挙式まで)。
  • 「葬」
    弔い事全般(通夜・葬儀・法要)を総称したもので、故人の逝去を悼み冥福を祈って別れを告げる儀式ですが、地区ごとに古くからの根づよい習慣や宗教・宗派独自の決まりがあります。
  • 「祭」
    お正月に始まり大晦日で終る年中行事を総称したもので、日本古来の神事や渡来した宗教などの行事を初め、諸外国の風習や習慣などが混在して日本の四季や生活にとけ込み、独特の習慣を形成しています。

熨斗(のし)

 熨斗(のし)とは、慶事における進物や贈答品に添える飾りのことです。黄色い紙を長六角形の色紙で包んだものをあらわしています。
祝儀袋等の表面に印刷された、簡略化されたものもあります。水引と併用されることが多いです。


 「のし袋」や「のし紙」に印刷されている熨斗の原形は、白い和紙の上に赤く染めた和紙を重ね合わせ、束ねた伸し鮑を包んで水引で止め結んだもので、祝賀の贈答の際に贈り物に添えて用いられていたものが、簡素化したものです。

 「熨斗」という呼称の由来は、伸し鮑(あわび)の製法で鮑を伸して作る「伸した鮑」が、「熨斗鮑」が省略されて「熨斗」となったという言い伝えと、儀礼作法の包み方の一つに伸し鮑の包み方を「熨斗折り」と称したものが「熨斗」に省略されたという二つの言い伝えがあります。


※ 鮑は元々「なま物」なので、贈答品がお祝い用であっても、なま物(肉や魚貝類=貝類・鮮魚・精肉・鰹節など)が重なることを嫌って「熨斗」を付けません。また、元々お目出度い贈答品で用いられていたことから、弔事全般(病気見舞い、葬時など)には、熨斗は付けません。

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水引

 水引(みずひき)は贈答品や封筒に付けられる飾り紐、もしくは、飾り紐などに使われる紐のことです。贈答の習慣にともない、贈答品を包んだ和紙を結び止めるものとして使用されるようになったのが水引です。和紙を縒って紙縒り(こより)状にし、縒りが戻らないように水糊を引いて乾かし固めたことから水引と称されました。また、原形である白色は、神聖・清浄の意味をも持つとされています。

 古い呼び方では「鼎」(かなえ)と呼ぶ。現在でも水引に関係のある地名や会社などの名前に鼎の字が使われているところがあります。

  <水引の由来>
小野妹子の隋からの帰国の際に同行した答礼使が携えた下賜品に結ばれていた紅白の麻の紐が水引の起源であるとされ、その後、宮廷への献上品には紅白の麻の紐で結ぶ習慣となったといわれています。
室町時代後期になると麻の紐の代わりに紙縒に糊水を引いて乾かして固め、紅白あるいは金銀に染め分けた紙糸が使用されるようになりました。
水引の種類

  結び切り

一度で終わることを意味します。
固く結ばれ解けない(離れない)ことを願い婚礼関係に、二度と繰り返さないようにとの願いを込めて弔事関係や傷病のお見舞・全快祝い、災害見舞いなどに用いられます。

※固結びとも言います。

  鮑結び

結び目が複雑に絡み合っていて、解こうとすれば解けるが容易には解けない意味合いと、互いの輪が互いに結びあっていて長生きと長持ちの印と昔から重宝がられた鮑の形に似ていることから、いついつまでも良きお付き合いをとの願いを込めて慶事と弔事の双方に用いられます。また、その昔「干し鮑」が携帯食として大変重宝がられ、祝儀ものとして大変めでたいものとされたことにも由来しています。

※あわじ結びとも言います。

  蝶結び

何度も来ることを願う結び方である。
結び目が簡単に解け何度も結び直せるとの意味合いから、何度も繰り返したいとの願いを込めて、婚礼以外の一般祝事を初め、お礼・ご挨拶・記念行事などのご贈答に用います。

※花結びとも言います。

  水引の色

赤白:祝い事全般に用いられる。
金銀:祝い事、特に結婚祝いに用いられる。
黒白:香典やお供えなど、主に仏事に用いられる。
黄白:香典やお供えなど。主に関西・北陸地方の法要で用いられる。
銀のみ:香典など。主に仏事で用いられる。
双白:香典など。主に神事で用いられる。

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のし紙(熨斗紙)

 正式には毛筆で楷書書きにします。祝い用は濃い墨で、弔い用には「悲しみの涙で墨も薄くなる」と、弔慰・哀悼を込めて薄墨を用いるのが正式な書き方ですが、現在は弔い用も濃い墨を用いるのが一般的です。
 のし紙・のし袋・金封ともに、名前書きはフルネームで献辞(上書き)よりやや小さい目に書き入れます。金封の中袋は封入金額を表面に、住所及び名前を裏面に書き入れます。

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結婚記念日

1年目 紙婚式
2年目 綿婚式
3年目 革婚式
4年目 書籍婚式
5年目 木婚式
6年目 鉄婚式
7年目 銅婚式
8年目 青銅婚式
9年目 陶器婚式
10年目 錫婚式
11年目 鋼鉄婚式
12年目 絹婚式
13年目 レース婚式
14年目 象牙婚式
15年目 水晶婚式
20年目 磁器婚式
25年目 銀婚式
30年目 真珠婚式
35年目 珊瑚・翡翠婚式
40年目 ルビー婚式
45年目 サファイア婚式
50年目 金婚式
55年目 エメラルド婚式
60年目 ダイヤモンド婚式(イギリス)
75年目 ダイヤモンド婚式(アメリカ)

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「還暦」61歳 かんれき
陰陽五行説で、十二支と十支の組み合わせが60年で一巡することから、元へ還るという意味。
「古希」70歳 こき
唐の詩人杜甫の「曲江の詩」の一節、「人生七十、古来稀なり」からつけられたもの。平均寿命の短かった昔、70歳まで生きるということは稀であった。
「喜寿」77歳 きじゅ
喜という字を草書体で書くと七十七歳に見えることに由来する。
「傘寿」80歳 さんじゅ
「傘」の俗字が八十と読めることに由来する。
「半寿」81歳 はんじゅ
「半」という字を分解すると「八」「十」「一」と読めることに由来する。
「米寿」88歳 べいじゅ
米という字を分解すると「八」「十」「八」になることに由来する。鳩は食べ物をついばんでもむせないことにあやかり、鳩の頭のついた鳩杖(はとのつえ)を贈る風習もある。
「卒寿」90歳 そつじゅ
「卒」の俗字「卆」が九十と読めることに由来。「鳩寿」ともいわれる。これは「鳩」の字の中に「九」が含まれ、音も「キュウ」であることからといわれる。
「白寿」99歳 はくじゅ
白の字に一を加えると百になることから、あと一歳で百歳になるという意味。

100歳以上の賀
100歳の祝いは「百賀の祝い」というが、100歳以上は1年1年が貴重なので「百一歳の祝い」「百二歳の祝い」として毎年祝う。


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