5月末のニカラグァにはじまり7月初旬のメキシコまで、コーヒーのコンベンションCOEが開催されました。
入賞したコーヒー生豆は、オークションで取引されます。1999年にブラジルで始まり、今年は10カ国で開催されます。
伝統的コーヒー生豆生産国のインドネシア、エチオピアでは開催されていません。
コーヒー豆は、赤道周辺の地域が主要輸出地帯となっています。ほとんどの生産国は、有力な外貨獲得産業となっています。COEと通常コーヒー生豆は流通が異なるので、お国の事情が参加不参加に影響していると考えれます。
7月で参加地域の半分以上のオークションが終了しました。各国・地域の1位入賞となったコーヒー生豆の落札状況をみてみました。
サビ病被害の出ている中米のコーヒー生豆が対象でしたこと、商品市場でのコーヒー相場が高値圏でのオークションとなりました。ホンジュラスとコスタリカは高値でしたが、他の国は昨年よりも安価となりました。
2位以下のコーヒー生豆もみますと、最低落札殺価格が上昇しました。
1位のコーヒー生豆の落札者はあいかわらず日本の企業・団体が占めています。台湾と韓国の企業・団体も登場しました。この傾向は遡ること数年前の2010年から、下位入賞のコーヒー生豆の落札者に台湾、韓国の企業団体がでてきた流れの中にあると考えられます。さらに中国大陸の企業・団体も参加しておりますので、今後はアジア勢が上位を占めるようになると思われます。
COEとは?(Cup of Excellence)
その年に収穫されたコーヒーの中から最高品質のものに送られる賞で、中米・南米・アフリカ各国でコンテストが行われています。国内予選を勝ち抜き、国際審査会において世界各国の国際審査員より風味・品質に焦点をあて、ユニークで稀有なコーヒーとして評価されたわずかなコーヒーだけが称号と授与されたコーヒーが『カップ・オブ・エクセレンス-Cup of ExcellenceR』として世界に知れ渡ります。雑味がなく高品質のスペシャルティコーヒーだけが持つ特有の風味、口に含んだ量質感、心地よいアロマと活き活きとした酸味、甘い果物を思わすフレーバーを兼ね備えています。
コーヒー生豆は、生産国で等級をつけられていますが、消費者サイドで評価するという従来とは異なる立場で評価する仕組みとなります。