コーヒーの世界大会の中に「世界ブリュワーズカップ」という大会があるそうです。初めて知りました・・・。
コーヒーの豆選びから抽出までの総合力を競う大会です。コーヒー生豆の焙煎技術は含まれていません。
しかし、コーヒー豆を選ぶ際にどのように焙煎されたコーヒー豆なのか?は重要なポイントですね。
先日、この大会で優勝された方のセミナーに参加してまいりました。なんと、日本人が優勝しています!
茨城県つくば市の「コーヒーファクトリー」粕谷さんです。
お話の中で、おいしいコーヒーというよりも「勝てる」コーヒーを求めたとのことでした。
自分が入れたいコーヒーを淹れるのは趣味で、一定の基準に最適化するのがプロの仕事、
セミナーでは、実際にハンドドリップの実演セッションもありました。
近くで解説を聞きながら、また質問にもこたえていただきました。
粕谷さんにハンドドリップしていただいた2種類のコーヒー豆を試飲する機会もいただきました。
美味しいかどうかではなく、「勝てるコーヒー」を堪能できました。
使用されたコーヒー豆は大会で使用されたのと同じもの、貴重な経験に感謝です。
見ただけでわかるようなかなり浅い焙煎です。コーヒーの生豆臭が残る感じですが、
「勝てるコーヒー」の必須条件だそうです。
焙煎香が出てはいけないそうですから、浅煎りになります。
コーヒー生豆に特徴やポテンシャルが無いと浅煎りでは味が出ないと思います。
ということでパナマ産のゲイシャ種になったのだろうと思います。
コーヒー豆の粉砕はやや粗挽きでした。これも「勝てるコーヒー」の要素だそうです。
雑味やエグ味を避けるには粗挽きが向いています!
お湯の注ぎ方については斬新でした。一般的には「蒸らし」でコーヒー紛の温度を高めてエキスを放つ準備をする、ゆっくりと注いで膨らみを壊さないようにする、と言われています。
注ぎ方は、お湯でコーヒー粉を攪拌するようにするそうです。とても理にかなった方法でした。
粗挽きでコーヒー粉を多くすると、濃度は出ますが雑味やえぐ味を避けた目的と抵触してしまいます。
抽出効率を上げるために、攪拌するとより湯に接するようにするとのことです。
その他、細かい点も多々ありとても有益なセミナーでした。
以前のブログでご紹介したコーヒー抽出のパラメータもご参照ください!