コーヒー豆の品種
コーヒーノキの品種による分類
コーヒーノキ:アカネ科の常緑樹
コーヒーの3大原種は、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種です。アラビカ種の原種として、ブルボン種とティピカ種がありますが、風味豊かで繊細なコーヒーである反面、病害虫に弱く生産量は少なくなっています。
アラビカ種のコーヒー
風味が豊かで上品な酸味ののコーヒーになります。コーヒー豆全体の約80~90%がアラビカ種です。ロブスタ種より高価なコーヒー豆です。ブラジル、コロンビアなどの中南米、エチオピア、ケニア、イエメンなどが主な産地です。
- ブルボン種
風味が豊かでおいしいコーヒーとされています。病害虫に弱い種なので生産量は少ない。
<ブルボン種系列の品種>
カツーラ種 突然変異による
ムンド・ノーボ種(アカイア種) 品種改良による
カツアイ種 カツーラ種とムンド・ノーボ種の交雑による
- ティピカ種
風味が豊かでおいしいコーヒーとされています。病害虫に弱い種なので生産量は少ない。
<ティピカ種系の品種>
マラゴジッベ種 突然変異による
ケント種 ティピカとアラビカ種の交雑による
<ブルボン種とティピカ種の交雑種>
バカマーラ種
<アラビカ種とロブスタ種の雑種>
イカツ種
バリエダ・コロンビア種
アラブスタ種
ロブスタ種(カネホラ種)
アラビカ種にくらべて気候条件や病害虫に強い品種です。
コーヒーの風味がアラビカ種に劣るため工業用(缶コーヒーやインスタントコーヒーなど)に使われることが多い品種です。主な産地は、ベトナム、インド、アフリカ諸国となっており、最近ではインドネシアでもアラビカ種の他にロブスタ種も栽培されるようになっています。
リベリカ種
病害虫に強く、平地や低地でも栽培できる品種です。風味はアラビカ種に劣ります。日本には輸入されていません。