コーヒーベルト地帯で生産されるコーヒー豆
コーヒーの銘柄には、コーヒー生豆の生産地・栽培地が使われているものが多くなっています。。このため、銘柄名でおおよその風味の特徴が分かります。
ブレンドコーヒーも多く流通していますが、ブレンドコーヒーでは、豆・粉末の場合は30%以上、リキッド(液体)では50%以上含まれないと銘柄で表記でしてはいけないというコーヒー業界のルールがあります。この比率から見ると原型をとどめない風味になっているのがブレンドコーヒーと考えられます。。

コーヒー豆の産地による分類
- ブラジル
風味のバランスのよいコーヒーで、ブレンドによく使われる。ストレートでもおいしいコーヒーです。
ブラジルは世界最大のコーヒー産地です。精製方法は、ナチュラルが主流です。
混入物の量で サントスNo.2~No.8に分類される。
スクリーンサイズで 19~14に分類される。
(例)ブラジルサントスNo.2 17/18
- コロンビア
風味のバランスの良いコーヒーでブレンドによく使われる。ストレートでもおいしいコーヒーです。ブラジルに次いで第二位の産地です。精製方法は、水洗式。マイルドコーヒーの代表的産地。
スクリーンサイズで スプレモとエクセルソに分類される。
(例)コロンビアスプレモ
- グァテマラ
酸味とコクがあルコーヒーで、香りも強くキレのいい後味が特徴。
コーヒーを収穫する標高で SHB~GWに分類される。
例)グァテマラSHB
- ジャマイカ
なめらかな優しい味わいのコーヒーで、最高品質のコーヒー。
生産地域で ブルーマウンテン、と非ブルーマウンテン(ハイマウンテン、プライム、セレクト)に分類される。
品質管理が徹底しており欠点豆も少ない。
ブルーマウンテンとハイマウンテンは唯一樽に詰められて出荷されます。
ブルーマウンテンコーヒーのの80%以上が日本で輸入しています。
- キューバ
ブルーマウンテンに似てバランスのよいコーヒー。「クリスタルマウンテン」コーヒーが有名。
ETL、TL、ALに分類され、ETLの中の最高グレードが「クリスタルマウンテン」を称しています。
- インドネシア
インドネシア産コーヒーのアラビカ種は2つあります。
- マンデリン
- 酸味とコクに特徴があるコーヒーで、香ばしい後味が個性的。
スマトラ北部のアラビカ種
スクリーンサイズで G1~G5に分類される。
- カロシ・トラジャ
- 苦味と濃厚なコクを持つコーヒー。
スラウェシ島のアラビカ種
- バリ
- バリ島のアラビカ種
- ジャワ
- ジャワ島のロブスタ種(水洗とナチュラル)
- エチオピア
産地別に特徴が異なります。
- シダモ(イルガチョフ)
- ワイルドな個性的コーヒーのモカの中にあって水洗式の上品さを兼ね備える。混入物の量で G2~G8に分類される。
- ハラー(ハラール)
- 個性的な酸味のあるコーヒー。モカコーヒーは熱狂的なファンを持つ。
ボールドグレイン、ロングベリーに分類される。
- レケンプティ
- 工業用、ブレンド用に使われることが多い
- ジンマ
- 工業用、ブレンド用に使われることが多い
- イエメン
エチピアモカと同じく独特の酸味を持つコーヒーだが、ハラーよりはおとなしい。特にグレードが分けられていない。
マタリ、サナニなどの名称で輸出されています。
- タンザニア
強い酸味が特徴のコーヒー。キリマンジャロ峰で栽培されることから、「キリマンジャロ」コーヒーと呼ばれる。スクリーンサイズで AA~Cに分類される。
- ケニア
強い酸味があるが、タンザニアよりバランスがよい。タンザニア国境のキリマンジャロ峰で栽培されるため「キリマンジャロ」と呼ばれることもある。
スクリーンサイズで AA~Cに分類される。